ボケかけ母との            ハラハラドキドキ心模様
認知症と診断された80才の一人暮らしの母と娘の日常生活。そして、ふらふら揺れる家族の心と不安定な母の気持ち、泣いたり笑ったり怒ったり、そしてポジティブに暮らしていく現在進行形のお話。
リスの歯医者さん
ケアマネと看護士と話し合って(言い訳を聞き?ボケ宣告を受け?)帰る途中にりりーさんの主治医にバッタリと会った。

当然といえば当然なのだ。その看護士は、リリーさんの主治医の経営している介護ステーションに所属しているのだから。

「こんばんわ。」
先生「おー!こんばんわ。お母さん、かなり痴呆がすすんだねえ。」
「そうですか?」
先生「そうだよ。」
「じゃあ、やっぱり痴呆の検査とかしたほうが良いですか?」
先生「そうだね、やりたければ、した方がよいけど。検査してどうなるの?検査代が高いだけだからねえ。痴呆というのは、明らかだし。」
私&ゆず「そうかあ。検査したって治るわけじゃないのね。年をとれば、ある程度仕方ないし。いつも見ている先生が確定してくれたわけだし。」

そのあっけんからんとした先生の話を聞きながら、ただ事実を伝えてもらえば素直に受け取るだけなのだなあと妙に感心した私でした。

リリーさんは、昔からどういう頭の回路なのだろうと疑問に思うことも多くて…例えば、30年以上も前、大分昔の女優の栗原小巻(クリハラコマキ)をある日突然オハラクリマキと呼び、それ以来何の疑問もなくズーっとオハラクリマキさんと呼んでいる。わたしなんか、もうどっちが本当かわからない。

また、ある日お腹の出ている父の革靴の紐を優しく結んで見送ったのです。しかし父は、プリプリ帰ってきました。靴を見ると、蝶結びが左右共につま先の方にチョコンと見えていました。

その頃の兄は、当時付き合っている彼女の家に行ったりして話が詰まると「当たり障りのないとぼけた逸話のある母の話をすると一発でなごむんだよ。」なんてことも言っていたものです。

ほんの数年前には、孫娘が「お友達と遊園地に遊びに行くんだ。」と言うと、「えっ!リスの歯医者さんに行くの?」なんてチョッと可愛いことを言うのでした。

これらは、全て正常な時のリリーさん、別にボケていたわけではありません。正常と痴呆の違いって始めのころは、難しい!

リリーさんの一言
オハラクリマキ

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あず

Author:あず
ただいまセラピールームOpen Your Heart ユーリアを開設し、共同経営者セラピストゆずと共に夢と希望にむけて歩んでいるところです。

〜ゆず&あず流〜 人生捨てたもんじゃない!
ある日突然認知症と言われた母、それを聞いた私は、否認・怒りそして受容へと前進していけるのでしょうか…



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