リリーさんの電話をきったあと、私はすぐに兄の所へ電話をかけました。
というのは、電話をきる時にりりーさんが「じゃあ、お兄ちゃんに車で取りに行ってもらうから 」とタンカ をきったものですから。 それに進行具合を兄に知ってもらおうとも思いました。
私 「また、リリーさんが変なこと言っていて、お兄さんに迷惑かかりそうだからお知らせしようと思って。」
どうも私も認知症のリリーさんに巻き込まれていますよね。ボケているんだということを忘れて、リリーさんの言うことを真に受け兄に電話で頼むんだと思うのだから…ここが家族の悲しい所です。
兄 「どうしたの?」
私は、かいつまんで話ました。
兄 「何をやってんだよ〜 わからなくなっている相手に本気でわかってもらおうなんて思って、反論したって仕方ないじゃないか。」
私 「わかっているわよ。でもどうしたらいいの?」
兄 「適当に流すしかないだろう。」
私 「それじゃあイヤなのよ。今だけの話じゃなくて、小さい頃からなんか理不尽なことがあったなあなんて思いだしたり。適当に流してきちゃって、後で苦しくなったし!なんてことを考えたりね。だからりりーさんの生きているうちに言いたいことは言おうってきめたのよ。 なかった電話をあったように話すなんてかなり進んでるでしょ。まったくなっかったんだから。 」
兄 「そうだよね。でも年寄りの記憶ってそんなもんじゃないの。80過ぎてる訳だし。」
私だから記憶じゃないんだって
兄はまだリリーさんの認知症を認めず、年のせいだと思いたいのでしょうか?
兄 「そういえば、そのミシン10年くらい前にリリーさんがあげったって言ってたよ。なんか言ってきたら、そう言ってやるよ。 俺も10年くらい前にホットカーペットをもらったら、勝手に持って行ったとしつこく言われているよ 」
普段、兄との電話なら用件を言って、5分か10分で終わるのに、なんだかんだと兄の話も聞いたりして1時間も話していました。
段々と伝えたいことがずれてしまいました。 私は、ありもしない電話を真実のように思いこんでしまっているりりーさんの状態を言いたかったのです。
私 「とにかくそんな事があったということだからね。 」と電話をきりました。
リリーさんにも多少の自覚があるみたいです。 「最近変なことばかり起こるのよ。 」
私 「今日のこと以外で何があったの?」
「そんな事覚えていないわよ 」
そりゃそうでした。
さて、兄との電話をきると又電話が鳴りました。
リリーさんです。 つづく テーマ:認知症を介護する家族の悩み - ジャンル:福祉・ボランティア
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